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Author:たわし

わたしは革の服を着ることが大好きです。でもわたしは、革をファッションとして好きなだけではありません。革の服を見たり、着たりすることで性的に興奮してしまうのです。


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革の服を着ると性的に興奮するわたしの日記
海寧皮革城
HaiNing China Leather City 先日、中国の上海近くにある革の街、海寧について教えていただきました。中心部に海寧皮革城(HaiNing China Leather City)というその名もズバリのショッピングセンターがあって、町全体が皮革製品の生産と販売に携わっているような街です。中国の革製品といえばここ、革の服はもちろん靴や鞄から小物まであらゆる革製品の生産販売拠点となっており、皮革博物館なんてものもあります。中国ではブランドレザーの委託生産も行っていますから技術は確かで、ノウハウも持っています。そのため偽ブランドも区別がつかないほど精巧なものが出回っていたりするとか。レザーフェティッシュツアーなんか挙行したらまず第一にツアー候補地になりそうな地域ですね。上海近郊だから空港も近いですし。

HaiNing China Leather City2

HaiNing China Leather City1

 なかにはデザイン的にいまいちのお店もありますが、探すまでもなくレザーショップの女性従業員はレザーを着用しています。革のにおいが漂ってきそうな光景でしょ。店の中がどんなにおいがするかはみなさんよくご存知だと思います。デパートのレザーウェア売り場のにおいを濃くしたような感じです。

 また、レザーファッションに対する感覚やファッション表現に関する意識について日本独特の風潮についてのご指摘もありました。日本の自己表現というのは自分を表すためではなく他人に悪口を言われないようにするためのものに堕しているということなのですが、そういえばそういう風土というか強制を感じる記事を古いファッション誌で読んだ記憶があります。これはニューファッションのブームが起きた当時から日本に横たわってきた問題です。学術でもそうなんですが芸術でも習い事でも日本はまず中心となる権威を作り出して、その権威が皇帝としてふるまい単なる自分の趣味と思いつきで号令を下すという構造は北朝鮮のそれとまったく同じ構図なのですが、これはたぶん民族性に根ざした病理なので治らないんですね。

 確か昭和30年代の古いファッション誌で読んだと思いますが、レザーファッションについての論評で伊丹十三が「革というのは下品なものだから何で若い女性が着たがるのかわからない」というような発言をしていたのです。1960年代の伊丹十三と言えばまだ20代から30代。それでこの発言ですから当時の人間はそういう雑誌に登場する人でさえどれだけ自分の固定観念でものを言っていたやら。この発言から当時の若い女性にレザーが大人気だったことがわかりますが、そもそも哲学的に"下品の魅力"を全く理解していない発言です。建前は美術家なのにね。すべての女性が吉永小百合になればいいのに、と言っているようなものです。それって"喜び組"の図式でしょ。

 この当時の人の言う下品と上品は類型的でもう手にとるようにわかりますが、でも世の中に上品な人なんか存在しないのです。上品に見えるのは"上品ぶった人"なのであって、それも少数派です。実は下品にこそ魅力があります。現にあの北朝鮮のモランボン楽団ですら、ちゃんと強烈に下品です。突き詰めると魅力的な姿形をしたものをこそ、わたしたちは"下品!"と称しているわけです。

 その記事が掲載されていた雑誌は装苑だったと思うんですが昔の装苑っていうのはファッション誌というより服飾研究誌という位置づけで、権威づけるためかどうかいわゆる文化人に服飾文化について批評をさせていました。その装苑のような雑誌がしきりにレザーを宣伝して流行らせたのに、一方ではそんな否定的な記事を掲載していたわけです。ちょっと矛盾しているのですが、なんとなくね、ヴォーグなどの海外ファッション誌のマネをして欧米の先端モードに遅れまいと足掻く一方で欧米先進国の文化になじめない、という制作者サイドのジレンマを感じます。当時の制作陣の上の方の人は古い世代の人ですから。そのジレンマ、劣等感の原因はわかっています。当時の日本人の顔と体型です。

 そういえば見た目だけでなく、画家とか当時の欧米に留学するなどして直にその文化に触れた人は全員が圧倒され、そしてその後ほぼ二種類に分かれたと言います。完全に欧米文化を受け入れてそれにとけ込み日本を遅れた後進国として蔑むようになった人と、欧米文化は魂の無い見かけ倒しで日本文化こそ世界に冠たる偉大な文化だと言い出すようになった人と。同じようなことが明治時代にもありました。その時は"和魂洋才"という造語をして拭いがたい劣等感から逃れたのですが、この手の言い逃れはどう見たって説得力がありません。現実を見ると30年代当時の少女フレンドなどの少女雑誌でも女性セブンなどの女性週刊誌でも、表紙にあしらわれたモデルは白人少女や女性ばかりなのですから。

 この雑誌は実家の方にありますので、また探してみて見つかればご紹介したいと思います。当時のレザーファッションについての一部の人の意識を知る上で格好の記事です。また当時のネガティブな批判にもかかわらず、レザーファッションはその後ますます流行し拡大していったという事実は、批判は多数意見ではなかったことを示しています。せいぜい、臆病な人をレザーから遠ざけることができた、という程度の成果だったのではないでしょうか。現実には雑誌でもドラマでも特撮でも全身レザーファッションで溢れ、その流れがバブルのレザーブームへと繋がっていったわけです。

 とすると多数は普通に受け入れていたものを、少数が声高に批判していたということで、しかもその普段の紙面と矛盾する託宣をファッション雑誌が掲載する、それっていったい何が目的だったんでしょうか、大きな謎です。単に編集部の中でも若手と高齢層がいたわけで、その争いの結果だったのかもしれませんが。中高年の好みに合わないニューファッションに積極的な若い層を苦々しく思っていた高年編集者が企画した記事だった、とすると説明はつくんです。中原淳一の路線でやってきた層には耐えられない変化だったでしょうからね。
[2017/10/07 07:09] | 革、皮、レザー | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
上海を舞台にした「血色玫瑰2 女子别动队」という反日ドラマをご存知ですか?
黒革のジャンプスーツにトレンチコートを羽織った共産党女性ゲリラ5人組が、国民党の拠点だったはずの上海で大暴れする荒唐無稽なドラマですが、ドラマの後半、女性主人公たちはほとんどずっと下のような服装です。中国の動画サイトで無料で見られます。
http://img4.cache.netease.com/photo/0003/2012-04-24/7VS02RCD00B70003.jpg
http://tieba.baidu.com/p/1007389855
女ゲリラだけでなく男の主人公もよく黒革トレンチコートを着ていますし、サモ・ハン主演「L.A.大捜査線 マーシャル・ロー」もサモ・ハンやケリー・ヒューがしょっちゅう革姿でアクションをやります。中国人の文化はかなりの革好きのようですね。
[2017/10/07 08:31] URL | 映画ファン #- [ 編集 ]
ご紹介ありがとうございます。中国名産の抗日ドラマですね。合成皮革と思いますがいいですね、これ。何気に地味なメイクも衣装を引き立てています。それにしてもレザーは時代や国が違ってもあいかわらずタフネスやスタイリッシュの象徴になっていますね。
[2017/10/07 20:56] URL | たわし #TSee5Cdg [ 編集 ]
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